「志高く頼もしい若者」

ある新年会にお邪魔させてもらうと・・・

そこには都内の大学に進学中の二十歳になる友人の息子がいた。

「卒業したらどうするん?」の問いに「東京で就職する」という。東京は便利で、人・もの・お金・情報が集中し、そのあらゆるものが集まるところで仕事がしたいのだという。

「郷土」とか「地元」という意識より、自分のちからを試してみたいという意識が強いのであろう。志高く頼もしいという反面、現実を知らされた。

人口の東京一極集中の是正を政府も行っているが、この現実に歯止めがかからない。昨年末に内閣府の地方創生推進事務局が中枢中核都市構想を打ち出した。

一端親元を離れ、都市部の大学に進学するとかなりの確率で帰ってこない現実。

他力本願だけでは現状は打破できない。この状況を契機と捉え、行動するときである。今こそ、地方の真価が問われてくる。